認知行動療法によるストレス対処で妊娠確率が高まるようです:カウンセリングをうけてみませんか?
生殖心理カウンセラーの小倉です。
今日は私が所属する生殖心理学会の学術集会でした。
この学会は毎回生殖心理に関わる発表や検討がたくさんあるのでとても貴重な学会です。
不妊に関わる医学や心理は勿論、
法律や社会的な側面、最近はプレコンセプションケア、
がん患者さんの妊孕性についても情報共有しています。
さて、いっぱい報告したいのですが
やはり一番紹介したいのがタイトルにあるように
「ストレスを対処するために認知行動療法を取り入れたカウンセリングを行ったら
妊娠率(胎嚢確認)がカウンセリングを行っていない人たちより高まった」
という報告(小泉智恵先生の発表のごく一部分です)。
これは発表内容を詳細に説明するととても複雑なのでざっくりした報告でご了承いただきたいのですが
ここで大事なのは
「ストレスがあると妊娠しない・しづらい、わけではない!」
です。
ストレスはあって当然なのです。
ただ、強いストレスにずっとさらされると、
心拍数があがったり、眠れなくなったり、食欲に変化がでたりで、体への影響はでます。
だからストレスの対処、コントロール、軽減の努力、ができることが重要です。
ストレスが高いまま、どんどん貯めていく、でも何もしなければ
心へのダメージは勿論、体のダメージは避けられません。
体のダメージが妊娠率に関わっているのだと予想しています。
今回の発表の重要なポイントはストレスの対処法として認知行動療法を使う、というものです。
私は認知行動療法を用いたカウンセリングを行っているので
ストレス軽減のための介入方法(カウンセリングの技術や提案)を使っています。
勿論、本を読んだりYOUTUBEを見たりして、自分なりに認知行動療法を取り入れた
ストレス対処をしてもよいのですが、
自分にとってどの対処法が良いのかわからない、
自分でやると長続きしない、
そもそも何が自分にとってストレスかもわからない、
のであれば、カウンセリングを利用して自分のストレスを特定し、それにあったストレス対処法を見つけるのも良いでしょう。
カウンセリングでは現在のあなたにとって何が問題で、何を求めているのかを客観的に、
そして専門的にわかる可能性があります。
妊活の一環として、生殖心理カウンセリングを利用してみてください。
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そしてお知らせです!
第19回オリーブの木(オンラインおしゃべり会)のご案内
◎2月22日(土)10時~12時
◎対象者:不妊を経て子供のいない人生を歩まれている女性
(不妊治療を終結し3年以上たっている、もしくは子供のいない人生を歩むことを決断されている方)
◎参加費:2000円
お申し込みはこちら↓
zoomを利用します。
接続先は前日にお知らせします。
前回のオリーブの木についてはこちら↓