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不妊を経て夫婦二人だけの人生を歩む

子供が欲しかったが授かることができず夫婦二人だけの人生を歩むことになるその過程とその後について心理面でお伝えします。

目次

子供が欲しかったが授からなかった

結婚したら子供を産んで家族を増やして・・・と思ってる方は多いでしょう。でも、それが叶わないこともあります。子供のいない人生を夫婦で歩むことになった時、それをスムーズに受け入れられれば問題ありませんが、そうもいかない理由もたくさんあります。

不妊治療をした場合

子供が欲しいのに授からない場合、今は不妊治療を行うケースが多いです。

不妊治療をすればすぐにでも子供が授かる、と思いがちですが実際は違います。

不妊治療をしたが子供が授からない場合、その治療年数にもよりますが、どこかで子供のいない人生を予想したり、準備したり、あるいは子供のいない人生を受け入れることはできないままに、体の問題、経済的な問題、心の問題などで不妊治療を終えることもよくあります。

この場合、不妊治療をしたので一度は子供が授かるという期待をもっていたのですが、それが叶わず、それ自体心の傷となり、また経済的にも身体的にも精神的にも時間的にも多くの負担を経ているので、それもまた心の傷となります。

不妊治療はしなかった場合

子供は欲しいと思ったけど、積極的な不妊治療を行うこともなく、自然に任せていたら女性の年齢が40歳をすぎたというケースもあります。
仕事の都合もありますし、海外を含む転勤などで不妊治療をやりたくてもできないこともありますし、そこまではしなくてもいい、と思うこともありますし。

この場合、子供のいる人生を計画しているというより、もともと夫婦二人だけの人生で、子供が授からなかったから今も夫婦二人だけの人生を送っているだけ、と感じることが多いようです。自分たちは不妊かもしれないけど、そう診断されたわけではないし、子供もいれば楽しいかもしれないけど、すごく欲しいわけでもなく、授からなかったのならしょうがないかな、という感じのようです。

夫婦二人だけの人生を選ぶ過程

夫婦二人だけの人生を選ぶことが受け入れられない人もいますし、受け入れられる人もいます。

非配偶者間生殖医療や養子縁組を検討した場合

不妊治療をやったがお子さんが授からない場合、提供卵子や提供精子による非配偶者間生殖医療を選ぶ方もいらっしゃいます。あるいは、養子縁組で子供を育てる選択をされる方もいらっしゃいます。

そういう方は、夫婦二人の人生ではなく、夫婦二人で子供を育てる選択をされています。
夫婦二人だけで生きるより、夫婦が血縁はなくても子供を育てることに幸せを感じる夫婦はそのような選択をします。

実子でないなら子供のいない人生を選んだ場合

勿論、子供のいる人生の方が幸せになれると思うが、実子でないなら育てる自信がない、あるいは愛せるかどうか不安がある、もしくは単純に夫婦が性交渉をして子供が授からないならそういう人生だよね、と考える方は子供のいない人生を選択する、あるいはせざるを得ないのです。

大事なのは、ここにいたるまで、自分(達)は子供を望んでいたが、血縁がない子供だと幸せに感じない、あるいはただ育てたいだけではなく、血縁による繋がりを大事にしたい、もしくは色々なリスクを負うよりも今目の前にいるパートナーとより幸せになりたい、ということをしっかりと認識することです。

なんとなく、子供がいたらいいなあと日々をすごし、いろんな思いがあるけどきちんとパートナーの話す機会がもてず、気づけば夫婦二人きりで生きている、今になって、もしかしてとんでもないことをしてしまった?となるのが一番怖いのです。

夫婦二人で過ごしているその過程をしっかり自分が把握することが、その後の夫婦二人の人生を豊かにするためには必須なのです。

夫婦二人で生きる意味

あなたの人生は一度きり。夫婦二人で生きる意味を改めて考えてみましょう。

二人家族とは呼ばない?

家族と言うとお父さん、おかあさん、子供二人の4人家族、というのが典型でしょうか?

だから夫婦二人で過ごしていて、何人家族ですか?と聞かれて二人家族です、というとちょっと違和感があるかもしれません。

不妊治療をされている方がよく「家族が欲しいんです」とおっしゃるのは、家族とはメンバーに子供がいることであって、夫婦二人だと家族と考えない、呼ばないんだな、と思いました。

夫婦は2人だけだと夫婦のままで、子供が生まれれば親子でもあるし家族でもある。

でも今や夫婦といっても男女のペアだけではなく、
女性ペア、男性ペア、見かけ上女性ペアだけど実は男女ペア、見かけ上男女ペアだけど実は二人とも女性、などなど
多様な夫婦がいるんですよね~
さらに女性ペアには養子がいたり、非配偶者間生殖医療によるお子さんがいたり。

もう、夫婦や家族の概念が以前とは変わってきますよね。

子供がいなければ離婚?

子供を望んでいた夫婦にとっては子供がいないのなら離婚、という選択肢も当然あると思います。
それはある意味とてもわかりやすい。

でも、結婚をした理由が子供を産み育てるためだけではないことも多く、仮にそうだとしても魅力的な人との子供を望むことも多く、魅力的なパートナーと簡単に離婚するのも難しいわけです。

また、不妊治療を行った場合、夫婦で取り組むことで夫婦のきずなが深まることも多く、
子供のいない人生を選んだとしても離婚に至ることは少ないように思います。

そうはいいながらも、離婚という選択肢も今は堂々と検討することも大事です。なぜなら、離婚を考えることで、改めてパートナーとこれからの人生を歩む決断ができたり、これまでの夫婦の関係を見つめ直したり、つまり自分の人生と向き合える機会になるからです。

その結果の離婚ということもあるでしょう。
でもそれでいいのです。一度きりの人生ですから、子供のいない人生なら一人で生きていく方が自分にとっよよ幸せと予感するのなら、その決断を尊重してください。

オリーブの木

ガーベラ不妊相談室には不妊治療を経験し夫婦二人の人生を歩んでいる方のサークル「オリーブの木」があります。不妊を経て子供のいないことをごく普通のこととして気兼ねなく話せる仲間作りにしていただけたらと思います。

現在はコロナ禍のためオンライン開催のみですが、いずれコロナ感染がコントロールできるようになれば対面での開催も予定しています。興味のある方、ぜひお問い合わせください。

オリーブの木の下で安心して集える場所としてご利用ください。

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