高齢出産をして起こり得るかもしれない5つのこと
こんにちは。西船橋にあるガーベラ不妊相談室、不妊ピア・カウンセラーの岡田です。
私は42歳と45歳で出産をしました。
辛い不妊治療の先に子どもを授かったら、そこにはゴールがあると思っていたのですが
それは新たな始まりでした。
勿論、楽しいことや幸せに感じることもたくさんあります。
でも、思ってたんと違う!ということ多く…今はそんな連続です。
私の場合は、「不妊治療のその先」をあまり考えていなかったのかもしれません。
私が失敗した経験5つと、そうならないためのヒントを少し書いてみようと思います。
目次
体調と体力の限界を感じる可能性
妊娠、出産は想像以上の消耗戦です。
妊娠中の初期はつわりで、後期は体の重さで本当にしんどく、常にはぁはぁ言っていた気がします。
眠りも浅く疲れも私は治療中から夢見ていたご飯がおいしくて、アットホームで、アロママッサージが受けられて…
という希望に近い産科で出産したのですが、
帝王切開時に出血が多量で血圧が下がり続け、意識が朦朧として発熱もあるのに
直ぐに初乳をあげるように言われ、次の日からは昼夜問わず授乳が始まりました。我ながらゾンビのようでした。
休める時間も少なく体調が戻るのに時間がかかりました。
一方、第二子の時はリスクも大きく大学病院で出産しましたが、
面会は夫に限られており、来客も少なく母子は別管理で夜間は小児科預かりでミルクで
とてもゆっくり休めて体調の回復も早く退院直後から日常生活をしましたが、支障はありませんでした。
また、出産後子どもの体調が落ち着かずNICUに入りましたが、院内にNICUがあり安心できました。
出産には希望や憧れもあると思いますが、何よりも母子の体調を優先して考えるのも大切な選択肢です。
また、育児においても体力勝負は続きます。妊活中から適度な運動を習慣にしておくといいと思います。
精神的な余裕がなくなる可能性
命を守っていく、ということに本当にナーバスになり最初は息をしているかが気になって
眠れないこともありましたし、些細なことも気になったりもしました。
周囲と比べてしまっては、落ち込んだり治療のせいではないかと不安になったりもしました。
やがて、更年期のような症状が出てくると感情の起伏も大きくなったりします。
周囲のお母さんはいつもニコニコしているのに、自分だけイライラしているように思えて
自己嫌悪に陥ることも度々です。
もし、生理や体調の変化、PMSなどの悪化などを感じたら婦人科を受診してもいいでしょう。
また、治療を経ての子育ては思う以上に気負っていたりすることもあります。
「そこそこ」「だいたい」を目指して丁度いいのかもしれません。
しんどい時には、抱え込まず安心して相談できる場所を見つけましょう。
私は、出産後訪問頂いた保健師さんには本当にお世話になりました。
最初の訪問時には気づけば5時間お話を聴いて頂いていました。
また、検診時に辛いと話して臨床心理士さんに繋いでもらったり、現在も不定期で相談することもあります。
また、常にお母さんでいなければと思わずに自分の時間を持つことや、お惣菜や外食で楽をすることも忘れずに。
そして。
こんなに心を砕いても、子どもは思うように育ってくれるとは限りません。
妊活中から、妊娠、出産子育てへの想いは大きいと思いますが
描いていた通りにはならない、と思うくらいが丁度いいかもしれません。
私もそこは修行中です。
親に頼れない可能性
高齢で出産すると、自分やパートナーの親も高齢の場合が多くあります。
近居でも頼れなかったり、親が「大丈夫」と言っても
頼ることに不安や申し訳なさを感じる人の相談を受けることもあります。
私の親も高齢で父は第一子が生まれて間もなく亡くなりました。
親に頼れないどころか、親が体調を崩すことも多くなり、病院への送迎、往診などの対応、
介護サービスなどの様々な手続きに定期的な訪問など、介護に近い状況が始まりつつあります。
今は共働きの世帯が多いですから、保育園などの送迎は勿論、子どもの発熱などの急な呼び出し、
病時の預かりなど周囲では祖父母にお願いしている方も多くいてうらやましいな、と思っていました。
そこでも不妊を恨んだものです。
私は、ファミリサポートや、それに準ずるサービスを利用して乗り切りました。
特に生協の助け合いのようなサービスには本当にお世話になりました。
出産準備と同時に調べておいてもいいかもしれません。
経済的な負担が予想以上に多くなる可能性
夫婦の収入で不妊治療費も賄い、生活していたので、出産してもそこまで生活が変わることはないだろう、
と思っていましたが、現実、予想以上に子どもにはお金が掛かります。
オムツは長ければ5歳くらいまで使います。替えて直ぐにまた替えることも多くあり、
びっくりするほど早くなくなります。ミルクの場合はミルク代も馬鹿になりません。
服や靴は一瞬にしてワンシーズンでサイズすることも多く、入園、入学となれば揃えるものも増えます。
習い事をする場合はその月謝や道具代も馬鹿になりません。
我が家は無計画過ぎたところもあるのですが、妊娠が分かったら早めに子どもにかかる費用をシミュレーションして
どのように貯蓄や運用をしていくか検討していくと安心です。
ママ友との年齢差が気になる可能性
42歳で出産した私は、ママ友なんかできないだろうし別に気にすることでもない
と、思っていました。
でも保育園の時はそこまで個人的な結びつきがなかったお母さん達とも、小学校や習い事ではやりとりも増えてきて、
聞けば干支が一回り下のお母さんや20歳年下というお母さんもいました。
さすがに私でも躊躇しましたが、やっぱり歳、聞かれるんですよね。
伝えた時どよめいたり、えーーーーーっ!と驚かれこそされましたが、
よそよそしくなったりする人は誰もいませんでした。
子どもとの関わりの中での付き合いですから、最低限のやり取りのお母さんもいますし
趣味や価値観が合う人とは、2人で飲みに行ったりすることもあります。
一匹狼でもいい、と思っていた私は意外なことでした。
無理に年齢のことを話したり、近寄ろうとすることはしなくていいと思いますがし
合わなかったり面倒だったり、気を遣う場合には最低限のお付き合いでいいと思います。
でも、必要以上に構えずに自然体で仲良くできる人とは案外仲良くなれることもあるかもしれません。
まとめ
不妊治療中、卵子の老化などの妊娠や出産、不妊についての知識を持たないまま
「そんなの知らなかったよ」、「先に言っておいてよ」、と思ったことが多くありました。
そんな経験があったのに、妊娠・出産はゴールだと思っていた私は、
出産後についてシュミレーションや起こり得ることについて、考えたり
夫とすり合わせることをしていませんでした..
準備できていなかった、考えていなかった故にしんどいことや辛いこともありました。
それは言い換えれば、準備したり対処を考えていれば軽減できることもあるということです。
高齢で出産という事実は変えられなくても、体力や気持ちを整えたり
子育てで掛かりうるお金をシュミレーションすることで対策できることもあります。
何よりも大切なのは、1人で抱え込まないことです。
ガーベラ不妊相談室では
妊活中だけど、妊娠や出産の心配がある、
やっと妊娠したけれど不安がある、
出産したけれど思い描いていた生活と違う…そんな悩みもご相談いただけます。
お気軽にお問い合わせください。
お問合せは
https://cr-gerbera.com/contact/
から。
※8月24日13時半~インスタライブやります!
gerberacr です。今度はもう少しきちんと話せる…はず💦