生殖心理カウンセラーの小倉です。

カウンセリングでは継続してお話を伺うこともよくあります。数回カウンセリングを行い、不妊や妊活の悩みをどう解決していくのかを検討するのですが、決断を迷うことや決断はしたけれども本当にそれでよいのかという不安に対処するときに、その方の「生育歴」を伺うことがあります。

簡単に言えば生まれてから今までのあなたの人生を一緒に振り返ることです。生まれはどこですか？最初の記憶は何ですか？（通常3歳前後）など、記憶をたどりながらその時の気持ちも思い出していただきます。

そうして現在にたどりつくと、

あ～あの時の辛い経験を考えれば今の辛さは乗り越えられる、とか

当時は両親の思いは全然理解できなかったけど、今なら少しわかるし、これから違う角度で接することができるかもしれない、とか

振り返ると結構大変な人生を歩んでたことに気づいたけど、今の旦那と出会ってその人生がすごく良い方向に向かってるのが改めてわかりました、など

沢山の気づきがあります。

もし、今現在何かに悩まれていたり、将来が少し不安な時はこれまでのご自身の人生を丁寧に振り返ってみると良いかもしれません。これまでの人生の先にこれからの人生が続くのです。点だった記憶を線でつなぐのは心にとってよい作業になります。

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