元気そうだからって元気とは限らない
こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。
先日行ったカウンセリングでは、職場でいつも元気そうに働いているので多少の無理(業務上の)をお願いされやすい、というお話を伺いました。
日々、大変な仕事なのでしんどさや不快な思いも勿論あるけれど、努めて挨拶をしっかりしたり、元気そうに振舞うことで自分もなんとなく頑張れるということでした。
実際、職場でも頼りにされることは多く、それはそれで充実感もあるのですが、だんだん周囲もその方(相談者)に甘えているのか、お願いされることが増えてしまい、とうとうその方は体調を崩してしまいました。
幸い、体調を崩し職場を休むと戻った際にとても皆が心配したり、これまで無理を言ってすみません、のような言葉がけがあったので、正直職場に戻ることを悩んではいたけど、今は自分で無理しない距離感をつかめた、とおっしゃっていました。
不妊治療中であれば、ほとんどの女性は体に負担がありますし、想像以上に心の負担になります。それでも周りには元気だと認識されることも多く、そのズレに苦しむこともよくあります。
また、不妊治療を終えて子供のいない人生を歩んでいる、あるいは子供は授かっていても、自分が思っている以上に不妊治療の影響からの体や心の負担があることがあり、それは周囲が全く気付かないこともあります。
不妊に限らず、どんな人でも元気そうに見えていれば元気とは限らないと言えますが、不妊の場合は、不妊であることが周囲に知られることはあまりなく、より一層元気そうにしていると本当に元気と思われがちかもしれません。
周囲の人はなかなか気づいてくれないので、自分で自分の負担に気づくことが大事です。そして、できれば早いうちに自分の体も心もケアが必要と思っていただきたいです。その選択肢の一つとしてカウンセリングも検討してみてください。