早発閉経により卵子提供を検討する時は
こんにちは、生殖心理カウンセラーの小倉です。
ガーベラ不妊相談室では卵子提供や精子提供による非配偶者間生殖医療に関するカウンセリングも行っていますが、卵子提供を検討される方の中には早発卵巣機能不全(早発閉経)の方も多いです。
まだ20代、30代なのに妊娠できる自身の卵子がない、というのはとてもとてもショッキングなことで、それは誰のせいでもないのですが、それがゆえに苦しみも大きいです。
そういう方の中には卵子提供により子供を授かりたい思いを抱く方もいらっしゃいますが、カウンセリングではまず早発閉経となった自身の悲しみをしっかり認識していただくことになります。
卵子提供で子供を授かることは一見「解決法」に見えますが、早発閉経を改善するわけでもなく、なかったことにするわけではなく、むしろ、早発閉経であることを自身が(そしてもちろんパートナーが)理解、受容をしていなければ卵子提供で授かったお子さんを見るたびに、早発閉経であることが不健全にリマインドされ、想像とは違う(つまり幸せになると思ったのに何か違う)日々が待っている可能性があります。
そうならないためにも、早発閉経である事実と、それにまつわる思いをしっかりカウンセリングではお話を伺ったり、その方の悲しみを共有したり、今度の可能性について検討したりします。
なんで自分だけが・・・という思いをされる方は多いです。若いから大丈夫、と安易に声をかけられるのもうんざりでしょう。そういった日々の傷つきのケアも大事です。自分でも気づかない傷もたくさんあるでしょう。
誰にも話せない思い、堂々巡りな思いがある場合はカウンセリングの利用をご検討ください。