あなたの不妊治療中のストレスは何?特定すればストレスも小さくなります。ストレスの整理整頓。
こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。
6月となり梅雨の季節ですね。アジサイが咲き始めてます。
4月から不妊治療の保険適用となり、まだ現場は混乱していますが、不妊治療による経済的な負担の軽減や社会の理解は進んでいるかな、と感じます。
今日はカウンセリングでもよく聞かれる不妊治療中のストレスについて。ストレスは妊娠によくない!と誰もが言うし医師も言うしリラックスすればすぐできるよ、と本当によく言われます、よね?
確かに早く妊娠したいと思って焦っている気持ちはあるけど、その気持ちなしで妊娠するっていうのもなにか不自然って思いませんか?妊娠できれば嬉しいしできなければそれでもいい、って「本気」で思っている人は少ないと思います。だって、できれば嬉しいなら、できたほうがいいですもんね。
ということで、早く妊娠したいけどできない、不妊治療をこんなにやってるのに授からない、というときの「ストレス」ですが、これは排除する方がストレスです。無理です。だって、早く子供が欲しいのですから。ですから、まずは今抱えているストレスはそれでいい、と受け止めてください。そのほうが体にも心にも負担がありません。
次に、どんなストレスなのかを整理しましょう。早く妊娠したいけどできない、という場合、いつまでに妊娠したい?いつまでなら気持ちの負担が大きくならず取り組めそう?と、「時間」を明確にするとよいかもしれません。
他には経済的なストレス。保険適用となりましたが、それでも負担は大きく、また年齢によっては保険適用とならず、何も変わらない方もいらっしゃいます。経済的なストレスは、「費用」という面で明確にして今の貯蓄がどれくらいあって、今後の収入の見通しとてどれくらいあって、などなどFPのような作業ですが、それにより曖昧な不安が軽減される場合もあります。
人間関係がストレスな方も多いです。仕事で休みをとると職場に迷惑かもと思い心苦しい、家族・親族に子供はまだか(と、いまだに言われるんですよね・・・)とプレッシャーがある、友人は皆一人、二人子供がいる、独身の友人には相談できない、などなど。そして、本来は味方でいて欲しいパートナーともうまくいかない・・・こういうストレスは、とても難しいのですが、まずはその「人間」は自分にとってどれほど大事な人かを再検討すると良いです。職場の人は今は大事かもしれませんが、一生大事なのか?実の両親や兄弟は大事だけど、親族はそれほどでもないことありませんか?友人といっても、すごく親しい友人、一生つきあいたい友人と、そうでもない友人、いますよね?、また、すごく仲いいと思ったけど、自分が不妊を経験し傷つく発言をされた場合は、その人と一時的に距離を置くこともできます。本当に自分を思ってくれる友人なら必ずまた仲良くなれますから。
こんな感じで、すごいストレスかかってる!これじゃ妊娠するわけない~!とおおざっぱに不安を感じる時は、一つ一つのストレスを整理すると、少し楽になります。自分にとって一番大きなストレスは「時間」であとはなんとかなりそう、とか、自分は今「人間、とりわけ職場の後輩の存在」がストレスだったけど、そんな後輩は自分にとって大事な存在じゃなかったわ、のようにストレスの具体化とそのストレスの対処法、が見つかると長期に及ぶかもしれない不妊治療をなんとか取り組めるかもしれません。
勿論、ストレスは1個だけではないし、どれかが一番大きい、というわけではなく、いろんなストレスが複雑に絡み合っている場合が多いです。その場合は特に一人でストレスの整理整頓は難しいので、是非カウンセリングもご利用くださいね。