不妊治療したことを子供に伝える?どう伝える?
こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。
ウクライナでは戦争になってしまいましたね・・・力でねじ伏せるという方法は昔からありましたしこれからもあるのかもしれませんが、コロナのように見えない敵より、見える敵と戦うことで安心感を得たいのでしょうかねぇ・・・
ウクライナでは卵子提供や代理母が行われており、ドイツのように卵子提供が禁止されている国からの利用が多いそうです。実際、今、ウクライナの代理母が自分たちの子供を妊娠しているというドイツ人のご夫婦がいると先日の研修で聞きました。そのご夫婦の気持ちを思うと本当に心が痛みます。
コロナが教えてくれたように世界はすべてつながっています。ウクライナの戦争も日本に住んでいる私達に影響はありますので日々の世界の動きには敏感でいたいと思います。
前置きが長くなりましたが、不妊治療をしたことを自分の子供に伝えるかどうか、伝えるのならどう伝えたらいいのか、という質問はカウンセリングでもよくあります。とくに最近は自分の「生い立ち」について小学校(低学年?)で調べるケースが増えているので、その時にどう答えたらいいかわからない、むずかしい、適当に返事したけどそれでよかったのか、など聞きます。そこは性教育とも関連しますよね。なかなか性の話を子供にするのは、日本では難しく感じるかもなあ、と思っています。
上記した卵子提供の話ですが、卵子提供や精子提供、養子縁組などは子供への告知がとても大事です。基本的には子供が小さいうちから、あなたにはお父さんが、お母さんが、他にもいるのよという話を3歳頃から始めるとよいでしょう、と伝えます。それは海外の研究でもそれが自然で子供に受け入れやすく、また日本での文献でも3歳頃から伝える方が成人してから伝えるよりも子供の精神的な受け入れがスムーズであるとされているからです。
でもそれは親子の血がつながっていないからでしょ?不妊治療は血縁はあるからわざわざ言わなくてもいいよね?と思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。そう思っているのなら言う必要はないでしょう。ただ、言ったほうがいいの?とちょっとでも思うのなら、検討する必要はあるのだろうと思います。子供に不妊治療をして授かったことを伝えたほうがいいのか?と自問する理由があるからです。その理由は何か、を検討することが自身の不妊の体験や子供への思い、夫婦の関係がすべて絡んでいて、とても重要なのです。
また実際伝えるとなるとどう伝えたらいいのか?年齢相応に、というけどそれがわからない、という話もよく聞きます。今やTVやニュースで不妊治療の話題がよく出てきますので、その際にあなたも治療で授かったんだよね、とか、お父さんもお母さんと一緒に病院通ってたよ~とか、そういう日常の生活の中で伝えられるといいですよね、と伝えています。そのためには、まず母親なり父親なりが不妊の経験を受け入れている必要があります。恥ずかしい話ではなく、ごく自然の流れで治療をしてあなたを授かって私達はとても幸せだ、ということが伝われば、子供にとってとても嬉しい話になります。
とはいえ、なかなかそううまくはいかないという現実もあります。個々の家庭や個人の思いもあると思いますので、そんなときもカウンセリングをご利用ください。
3月の予約可能日
3月9日(水)9時~(オンラインのみ)
3月16日(水)12時、13時、14時
3月22日(火)13時、14時
3月25日(金)13時
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