不妊治療を休むことの焦りと迷いと罪悪感
こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。
コロナの感染は今は落ち着いていますが、海外ではまた広がっているようです・・・ため息でますね。
でも、何かしても何もしなくても時間はたちます。時間はすべてに公平にあります。その時間をどう使うか、日本では人それぞれに使うことを許されているので、自分らしい時間の使い方、過ごし方ができるといいなと思います。
カウンセリングを行っていると、不妊治療を休むことを選択している方も多いです。でも、休みたい気持ちがある一方で休むことに焦り(年齢的に、がダントツの理由)と迷い(ずっと治療してるのに授からないなら、もうやっても無駄?、など)と罪悪感(夫はもっと頑張ってほしいと思ってるみたいだけど、私無理、でも私が頑張らないと子供はできないし、など)の話はよ~く伺います。
不妊治療を休むことでスケジュール管理をしないですむ~!ビールが飲める~!お金に余裕がある~!のようにとらえる方もいらっしゃいますが、後になって休んだことを後悔するケースもあります。
不妊治療の難しさは他の病気と違って「治す」ための治療ではないことです。
治す必要があるのなら治療を休む、という選択はあまりないかもしれません。でも、不妊治療は授かるための治療。そして努力が報われないことが多い。それは、疲れますよね・・・
一方で休むことが怖くて休まずノンストップで進む方もいらっしゃいます。でも、だからと言って子供が授かっているわけではなく・・・そういう方は、休めばよかったのかな、と後悔に近い気持ちになります。
子供が授かればすべて正解、そうでなければ不正解、と思いがちな不妊治療ですが、休むことは大事です。人間、心も体も脳も休むことで次の行動、思考、感情にエネルギーを与えてくれます。せっかくの休むことのメリットを、焦りや迷いや罪悪感でその効果を半減させるのはちょっともったいないかもしれません。でも、焦って迷って罪悪感を感じるのはとても自然なことなのです。
もし、不妊治療を休みたい、休んでいる、休んでいたけど休まなければよかったかも、と思うことがあればカウンセリングを利用してみてくださいね。せっかくの休みをあなたにとって効果的な休み、必要な休みと受け取れるかどうかをカウンセラーと一緒に検討するのは、一つの選択肢だと思います。