今思う、こうすればよかった不妊治療。
こんにちは。西船橋にあるガーベラ不妊相談室、不妊ピア・カウンセラーの岡田です。
梅雨が明けました。あ、暑すぎやしませんか?
本当に、10年くらいで異常気象が通常になりつつある感じがしています。
地球、大切にしたいですね。
さて、今日は今だから思う「こうすればよかった不妊治療について書いてみたいと思います。
目次
全体を見渡しておけばよかった。
私は、不妊カウンセリングや、妊活中の方向けにリラクゼーション施術をしていることもあり
自分の不妊経験は周囲にもオープンに話しています。
そうすると、「実は私も」ということが結構あります。
先日、子どもの友達のお母さんと話している時に治療の話になり「私は不妊治療して授かった」
というと、「私もです。体外受精で授かりました」と。
そのお母さんは、私より年齢が一回り以上下の方です。
「検査に行って、片方の卵管が詰まってると分かったんで、医師から
確率とかを聞いた上で、即体外受精しました」
とのこと。
ああ、そういう選択肢もあったんだなと改めて思いました。
私達夫婦は、「なるべく自然で」ということに拘り、
ダメだったらステップアップという風に、目の前に現れた壁に都度「どうする?」
と悩んでいましたが、不妊治療の様々なアプローチを知って
不妊治療全体を見渡し上で、夫婦でどう取り組むのか決めておけばよかった…
「大切なのは、授かる方法なのか、1日も早く授かることなのか」
と、今は思います。
自然に授かれたらそれは嬉しいし、その可能性に賭ける気持ちと
どう折り合いをつけるか、ではあるのですが。
もう少し自分を信じればよかった。
不妊治療中は、上手くいかないことままならないことの連続で
自己肯定感は下がりまくります。
上手くいった人の取り組み方や「これで妊娠した」という触れ込みに振り回されました。
サプリや鍼灸、漢方、占い、パワーストーン、寺社仏閣…色んなことを試しましたが
結局、1人目を妊娠したのは治療も休んで鍼灸に行っていただけの時でした。
鍼灸は、肩凝りや睡眠が改善されたことが体感できたので続けていました。
生活に制限もせず、体が喜ぶ鍼灸だけ通っていた時の妊娠。
大切なのは自分(の感覚や体)を信じて、自分らしくいることなのかもしれない。
勿論、明確な原因がある時にはその対処は必要ですが、それ以外は
もう少しリラックスして淡々と取り組んでもよかったのかもしれない、と
今は思います。
なかなか難しいことですが、難しい時にはカウンセリングなどのサポートを
利用するのも方法です。
何が自分やパートナーに合うのか、冷静に判断すればよかった。
私は、6年の不妊治療中6か所の病院に通いました。
なかなか結果が出ず、焦りもあったし他の方法なら、病院なら…と
その大半は「ここで妊娠できました!」「この先生でよかった!」「この治療方法で妊娠できた!」
という体験談に惹かれての転院でした。
でも、成功体験の人と自分は違う。年齢も、体の状況も、パートナーの状況も違う。
それでも、「妊娠した」という言葉は私にとって圧倒的で魅力的な言葉でした。
あの人が成功した「あの方法」「あの検査」「あの薬」なら、妊娠できるんじゃないか…と。
3つ目の病院で体外受精に入りましたが、5つ目までは卵巣を刺激する方法の病院。
6つ目は最後と決めて悔いのないよう検討して、低刺激の病院にしました。
44歳、1回の採卵で3個の凍結胚が出来、1回の移植で妊娠、45歳で出産。
自分の体に合っていたのは、低刺激の方法だったのでしょう。
勿論、それ以外の要素もあったのかもしれませんが。
なんという遠回り。4つ目に低刺激を試していれば、せめて5つ目に…と
今でも思います。
大切なのは、有名な病院や誰かの成功体験ではなく
自分にとって、パートナーにとって合っている病院か、方法か
なんだ、と今は思います。
でも、上手くいかない時は成功体験てまぶしくて惹かれてしまうもの…
ですよね。
不妊治療の最中には、冷静に自分たちに合った治療方法を見つけるのが難しいこともあります。
そんな時には、カウンセリングなども上手く活用してみてください。
まとめ。
不妊治療を終えて尚、「ああすればよかった」「こうすればよかった」
と思うことは尽きません。
子どもを授かって、尚…です。
不妊治療という荒波の中にいる時に冷静な判断をすることは難しいことも多いし
何気ないことに心が揺さぶられることもあります。
私の記事自体「終わったから言えること」「授かったから言えること」と
思う人もいるかもしれません。
それでも、「それを知っていれば」ということが少しでもなくなるよう
発信していきたいと思っています。
知っている、ということは選択肢を増やすことでもあり、
なるべく後悔の少ない選択に繋がると思っています。