生殖物語の書き換えの難しさ
こんにちは。心理士の小倉です。先日のカウンセリングでは自分は母親とは違う母親になることで幼少期の複雑な思いを昇華させたかった、という話になりました。生殖物語は人それぞれですが、自分の父親のようになりたい、なりたくない、母親のようになりたい、なりたくない、と思う方も多いと思います。
でも、自分が父親、母親になれないとわかったとき、生殖物語の書き換えはただ書き換えるだけではなく、願いが叶わない悲しみだけではなく、生殖物語を想定通りに書き続けることでなにかしら達成したい目的目標までも失うことになります。その思いはどうすればいいのか・・・
その答えはその人にしか見つけられないのですが、まずは自分のもともとの生殖物語を振り返り、今どのように書き換えられて、何に悲しんでいて何に葛藤していて、今後はどういう生殖物語を書き換えることができれば、納得しないまでも、自分らしく生きていられるかな、ということをイメージできるといいなと思います。