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カウンセリングを受けるハードル。

こんにちは。西船橋にあるガーベラ不妊相談室、不妊ピア・カウンセラーの岡田です。

ブログを書いていて、「お気軽にご相談ください」という書き方を反省しました。
気軽にカウンセラーに相談するのを躊躇するのが今の日本の現状でした…スミマセン。

今日はそんなお話を書いてみようと思います。

目次

カウンセリングのイメージ

先日も少し書きましたが、日本ではまだまだカウンセリングを受けるハードルが高いのが実情です。
日本ではカウンセリングに、「メンタルが弱い人が行く」「精神的に不安定な人が行く」「鬱の人が行く」
というようなネガティブなイメージがあるのがカウンセリングをためらう要因の1つなのではないかと思います。
私自身カウンセリングを受ける前は「まだまだ精神的にちゃんとしているし、そんな段階ではない」
と思っていました。

海外でのカウンセリングの利用の仕方

一方、欧米など海外では、カウンセリングを受けることは日常です。
日本では「悪くなってから行くところ」というイメージが大きいのに対し、
「悪くなる前に行くところ」という感覚だといいます。
日本でも、整体など定期的に体のメンテナンスを行う人も多いと思いますが、
同じように「心のメンテナンス」として利用しているようです。

様々なカウンセリング

カウンセリングは、英語で「相談・助言」という意味を持っています。
今では、心理的な相談だけではなく美容院や化粧品でも施術や購入前に相談することにも使いますね。
「額が広めですから前髪を伸ばして出してみてもいいと思いますし、
パツンと短めにしてもかわいいと思いますよ」
「敏感肌でしたらこのタイプの化粧水もお勧めですが、
こちらのタイプでしたら美白効果も期待できます」
ねど、相談したことに対して、いくつかの選択肢を提示してもらって自分で決める、
そんな感じでしょうか。
心理のカウンセリングでも選択肢を提示することはありますが、
もっと自分の気持ちや希望、想いについて時間をかけて丁寧に聴いていく
と思っていただければいいかな、と思います。

不妊カウンセリング

髪型を美容師さんに、化粧品を美容部員さんに相談するように、相談は専門の知識を
持った人にすることが大切です。
私は親族に看護師がいて、医療に携わっているから分かってもらえるかな?
と不妊治療の相談した時に
「人工授精」「体外受精」「顕微授精」の違いもよく分かっていないことに
驚いた経験があります。

専門でないと、医療従事者でも理解していないこともあります。
生殖心理カウンセラーや、不妊カウンセラー、不妊ピア・カウンセラーなど
きちんとした不妊の知識がある人に相談するのがいいでしょう。

不妊ピア・カウンセリング

私が取得したNPO法人Fineの不妊ピア・カウンセラーの資格はは不妊を経験した人でないと
取れない資格です。
様々な形で不妊を経験し、自分の気持ちを整理しながら医療と心理の基礎について学び、
認定試験(筆記・面接・試行カウンセリングの逐語録評価)に合格して認定されます。

不妊ピア・カウンセリングは、
「不妊を経験したカウンセラーが行なう不妊カウンセリング」です。
不妊の辛さ、理不尽さ、不安などを経験していますので、
より相談者の気持ちに寄り添えるのではないかと思います。

私が不妊ピア・カウンセラーを目指したわけ

私は治療中、「分かる人に話を聴いて欲しい」という思いが強くありました。
友人や、鍼灸の先生に相談したり、専門のカウンセリングなども受けましたが、
傷つくことも多くありました。

「不妊治療ってどんなことするの?どれくらいかかるの?そんなにしてまで欲しいの?」
「子育てってって大変ですよ?わざわざ苦労するために努力しなくても今を楽しんだら
いいんじゃないですか?」
「治療止めたらできたって話聞いたことあるよ?犬飼ったらって話もあるよ?」
「何故ステップアップしないんですか?子どもが欲しいんじゃないんですか?」

私が投げられた言葉の一部です。
治療だけでも傷ついていて助けを求めているのに、これ以上傷つきたくない…
治療当時そう思っていた私は、私のような人を1人でも減らして悩む人に寄り添いたいと思い
不妊ピア・カウンセリングの資格にたどり着いたのです。

カウンセリングのハードル

気持ちのハードルの他にも、カウンセラーの選び方のハードルもあるかもしれません。
何をどう話していいかも分からないという相談も受けることもあります。

カウンセリング、カウンセラーの選び方

カウンセラーは、相談者のお気持ちや考えを否定することはなく真摯にお話を傾聴しますが、
やはり相性というものもあるかもしれません。
プロフィールやメールの対応などの印象も判断材料の1つになるでしょう。
疑問があれば、きちんと確認されてみてください。

また、最近は「妊活」「子宝」「不妊」を名乗るサービスや自称カウンセラーも沢山います。
妊活中、私も「私はこれで妊娠しました!お試しください!」
「3ヶ月のカウンセリングで10人が妊娠!」
なんていうセンセーショナルな言葉に惑わされたこともあります。
でも、これ以上傷つかないためにも
耳障りのいい言葉や極端なアピール、あまりにも高額な費用などには
気を付けて選びましょう。

何を話せばいいのか

カウンセリングの申し込みの時に「大したことではないんですが」
「こんなこと相談していいか悩んだんですが」
「もっと辛い人はたくさんいると思うんですが」と書かれる方もいらっしゃいます。

ですが、
悩みに大小はありません。人と比べるものでもありません。
妊活期間が短くても、これから考えている場合でもご相談ください。

「パートナーに妊活のことを切り出せない」「義父母、実父母の何気ない言葉が辛い」
「街で妊婦さんを見るとイライラする」「友達の妊娠を喜べない」
「上の子の友達にどんどん2人目が出来て焦りと孤独感がある」
「仕事との両立で疲弊している上、職場での肩身が狭い」などなどなど
不妊に関わるお気持ちならどんなことでも大丈夫ですし、
具体的なことでなくても
よく分からないけどモヤモヤするな…気が付くと妊活のことばかり考えてるな…
そんなことでも大丈夫です。

まとめ

どうでしょう?少しはカウンセリングを身近に感じて頂けたでしょうか?

カウンセリングは「近しい人には言いづらいことも気兼ねなく相談できる」
「秘密を守ってもらえる」「自分の気持ちを否定しないで聴いてもらえる」
「自分とは違う視点で気持ちを見てくれる」
心のメンテナンス、相談の場所です。

分からないことなどあれば、是非一度お問い合わせください。

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