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普通とか、当たり前とか。

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もう12月

こんにちは。西船橋にある、ガーベラ不妊相談室の不妊ピア・カウンセラーの岡田です。

もう11月も終わり!!!
新型コロナウィルスが世界中で大流行し、大変な年だった2020年ももう終わりに
近づいています。早いですね…。

本当だったら…。

本当だったら行われていたはずのオリンピック。
今頃は、去年のラグビーW杯のように多くの話題になっていたはずでしょう。

皆さんも本当だったら行っていた旅行や集まりや、
本当だったら楽しめていた沢山のことがあったと思います。

そして、本当だったら今年こそ妊娠しているはずだったのに…

そう思っている人もいらっしゃるでしょう。
私は治療中、お正月の度にに今度のお正月こそ妊婦で迎えていたいと決意し
年末には「今年もまたダメだった」という虚無感に襲われていました。

生殖物語

忘年会で友人に会って「今年もダメだったよ」と言ったとき
「どうしてそんなに子供が欲しいの?」と聞かれたことがあります。

え?どうして?
子供が欲しいことに理由がいるの?
結婚したら普通は考えないの?当たり前のことじゃないの?

人は無意識の中にでも、
何歳くらいで結婚したら、子供を何人くらい作って、
何歳差で、性別は…それから…
と描いている物語があります。

それを生殖物語、と言います。
(※生殖物語については、リンク先の代表の記事をご覧ください)

その物語と大差がない人生の場合には
「生殖物語」という言葉と出会うことも、子供がどうして欲しいのかという問いかけにも
会うことはないかもしれません。

不妊を経験し、ただでさえ辛いのに
「何故子供が欲しいのか」ということにまで向き合うことは苦痛になることもあると思います。
結婚して、パートナーとの間に子供を授かり、みんなに喜んでほしい、みんなと同じようにしたい。
それだけなのに、「何故?」「どうして?」ということを掘り下げる必要はあるの?
私自身もそう思っていました。

普通とか、当たり前とか。

結婚して子供を望むことは、当たり前じゃない?普通じゃないの?
私が妊活を始めたきっかけは「結婚したら子供を授かるのが普通だし、当たり前」と
思っていたからでした。そして、それが叶えなければ治療を終えられない
と思っていました。

でも、その普通や当たり前は誰にとってのものでしょうか?
世間の一般の「普通」や「当たり前」に合わないことは、不幸ではありませんし
自分が劣っているわけではありません。

当たり前や普通は、自分で決めてもよいのではないでしょうか。

思うように妊活が運ばない時には、生殖物語を描き直すことが大切です。
「20代でお母さんになりたい」→「30代でもいいよね」
「夫婦血のつながった子供を産み育てたい」
→「特別養子縁組の可能性はどうだろうか」「夫婦2人で暮らしていくことはどうだろうか」

文字にすることは簡単ですが、思い描いて夢見ていた物語を描き直すことは
辛い作業にもなります。
カウンセリングでは、物語を描き直す作業にも寄り添います。
1人で抱え込まず、ご相談下さいね。

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