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不妊の心のケア:自分で探ることがすでにケアなのです

生殖心理カウンセラーの小倉です。

韓国のハロウィンでの事故から2週間がたとうとしていますが、痛ましい事故であると同時に決して他人ごとではない事故です。それもあり、多くの心のケアが必要という認識があるのが伝わります。

こういった状況ですと、誰もが心のケアが必要とわかるし、その場にいた人は自分も心のケアが必要とわかるし、その周囲の人もケアをしないといけない、という使命感が自然と湧き上がります。

一方で、不妊を経験すると、それは当然プライベートなことなので、誰も知ることはないでしょうし、だから誰もあなたのケアが必要という使命感が湧かないのですが、自分自身も心のケアが必要とわからないこともよくあります。

そんな時、あなたを一番近くでみているパートナーが、「あれ、なんかいつもと違う」とか「誰かに相談したほうがよいかも?」と思って何気なく「カウンセリングでも受けてみたら?」と言ったら「なんでカウンセリングなんか受けなきゃいけないのよ!私は全然問題ないから!」と逆切れ状態・・・

逆切れ状態を起こすことが、すでに心のケアを必要とする赤信号なのですが、それがなかなか分りづらいのです。なんでこうなるのかと説明すると

①不妊で実は心は傷ついている

②そして不妊であることで劣等感が生まれている

③これでカウンセリング「なんか」受けるとますます自分は「弱い」存在と感じられ、これ以上自分は劣等感で苦しみたくない

④そんな風に頑張っていたのに(強がっていたのに)パートナーにそれを「見破られて」(実際にはちゃんとあなたのことを理解しているからこそ赤信号に気づいたのですが)悔しいやら腹立たしいやらで

⑤逆切れしちゃった

という展開です。

こういう展開はよくあります。そして、そうなったとしてもそれは決してあなたが悪いわけでもなく、パートナーが悪いわけでもなく、ただそういうタイミングだったと思っていただければと思います。

もしあなたやあなたの周りの方に似たようなことがあるのなら、心のケアが必要なサインがでているのですが、不妊による心のケアはやはり自分で求める、探るのが一番良いでしょう。自分がどんなケアを求めているのか、自分でないとわからないし、そうやって探すこともすでに心のケアになっているからです。

自分にとってのベストな心のケアを探ることは、自分の心を知ることになりますよね?自分の心に意識を向ける、いたわる、そのプロセスが心には嬉しいのです。

抽象的な表現でわかりにくいですよね・・・

パートナーや周囲の人の声がけはきっかけになりますが、自分の心(体も)は自分で必要と思ってケアするのが一番効果ある、ということです。

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