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実際のカウンセリング紹介:事例③「二人目が欲しいけど治療が大変な上に周囲の理解がない」

こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。

今回は実際のカウンセリング紹介の3回目です。二人目を望んでいる方も多いのですが、不妊治療をする場合、とても多くの悩みがあります。

C子さんは40歳。38歳の時に体外受精で一人お子さんを授かり、二人目を希望し先日凍結胚の移植をしたものの、陰性となった。二人目を希望するなら採卵から始めることになるが、育児をしながらの通院が大変、費用がかかる(保険適用にはなりましたが)、夫は一人授かったから二人目は無理する必要がないとあまり乗り気ではないこと、実母も(子供は)一人いるんだからもういいんじゃない?と、あまり理解してくれず、二人目が欲しいと思うものの、先に進めない。かといって、二人目を諦める気持ちにもなれずカウンセリングを利用してみた。

C子さん:採卵からしないといけないことでハードルが高いんですよね。今、治療してももう40歳なので流産や障害のある子供が生まれるかもしれないし。そうなると上の子の負担になってしまうかもしれないという不安があります。そこまでして二人目が欲しいかというと、正直わかりませんが、やっぱり兄弟がいたほうがいいんじゃないか、という思いと、もう一度赤ちゃんを抱きたいという思いがあります。

カウンセラー(つまり私です):お子さんに兄弟がいたほうがいいという思いと、C子さんが赤ちゃんを抱きたい思いがあるのですね。でも、治療の負担やリスクを考えると、何がなんでも二人目のための治療をする、という決断には至っていない、あるいはそこまで望んでいるのかわからない、という感じでしょうか?

C子さん:はい、そうですね・・・二人目は欲しいけど、リスクは負いたくない・・・。せめて夫が大変かもしれないけど、頑張ってみようと言ってくれればまだ前向きに取り組めるんですが、今の幸せを壊したくないというか、リスクを負いたくないんでしょうねえ・・・

私:リスク、つまり治療をしても障害があるお子さんが生まれる、ということですか?

C子さん:そうです、あとはお金がかかるし、治療するとなると私が育児や家事がきちんとできないことも不満なんじゃないかと思います。子供は本当に良くかわいがっていて、育児もすごく手伝ってくれるし、子供のお世話もすごくするのですが、母親として子供に関わる時間を犠牲にしてまで授かるかどうかわからない二人目のために時間を費やすのは、はっきりは言わないけど賛成していないと思います。

私:では、ご主人の口から明確に、治療に反対だ、なぜなら今いる子との時間を犠牲にすることになるから、と聞いたわけではないけど、そのようにC子さんは感じたり察しているんですね?

という展開がよくあります。

不妊治療をしているとまずは一人授かれば!という思いで進むので、実際一人授かった後の二人目について夫婦で意見が違ったり、周囲の理解も得にくい、それはつまり不妊治療をして二人目を授かることに対する価値観がひとそれぞれ、だからです。

せめて夫婦が同じ価値観をもっていれば、リスクに対する覚悟や準備ができるのですが、同じでない時は本当に迷います。一人で決断できないことも不妊の辛さです。

もし決断ができない、どうすればいいのかわからない、一人で抱えるのが苦しく感じる、ということがあれば是非カウンセリングをご利用ください。

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お問い合わせ|千葉県船橋市で不妊の悩み・妊活相談は「ガーベラ不妊相談室」 (cr-gerbera.com)

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