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流産を繰り返す不育症の辛さ

こんにちは。生殖心理カウンセラーの小倉です。

3月になり暖かくなりましたが、まだ日中の寒暖差があり体調管理が難しいですね。花粉もよく飛んでるようで、花粉症の私はティッシュと目薬と花粉除けのワセリン(鼻にぬって花粉を防ぐんです!)が手放せません。

さて、不育症という、妊娠はするけど流産を繰り返してしまう状態があります。ここでいう流産とは、胎嚢の確認後に妊娠継続がされず妊娠22週未満の子宮内妊娠の喪失を言います。したがって、妊娠反応はあったけど胎嚢の確認はできていない、という「化学流産(生化学妊娠)」は含まれませんし、化学流産を繰り返してもそれは不育症にはなりません。

不育症の場合、妊娠できるからまだ期待はできる、と感じることもあるでしょう。でも、不育症の方達にとって、繰り返し妊娠が継続せず、出血や手術を経験することは本当に、本当に怖くて、悲しくて、生きていく活力も失うことがよくあります。人によっては自分が自分の赤ちゃんを殺めているのでは、とおっしゃる女性もいるのです。それくらい、とても辛い状態です。

不育症の原因がわかり、対処ができるケースもあるのですが、そうでないことも多く、途方に暮れる方々も多くいます。今の医学の力では明確にサポートできないというのは人間としても歯がゆい思いです。医学の限界という現実と向き合いながらも希望を持ちつつ、でも自分(達)にとってより良い選択や行動は何かを考えるのは負担になる作業でしょう。カウンセリングを利用したり、サポート先を見つけることで、何かヒントを得ることができたらいいなと思います。

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