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不妊治療中の気持ちの切り替え方

不妊治療中は気持ちのアップダウンが激しく、辛い気持ちが続いたり、しんどいと感じることが多いと思います。そんな中、気持ちの切り替えができるようなヒントをお伝えします。

目次

不妊治療中の色々な辛い気持ち

不妊治療中は様々な気持ちになります。子供が欲しいのに、思うように授からないからです。周りは皆何も考えずに授かっているのに、自分達だけなぜ?と思うのは当然ですよね・・・

お金はかかる、体の、とくに女性の負担も多く、スケジュール管理や人間関係が以前とは違って想像以上にキツイ・・・

辛い気持ちがてんこ盛りです。

では、具体的に辛い気持ちをみていきましょう。

自然に授かりたかったのにそれができないかも

結婚したら子供が授かって家族を増やしていく、そんなイメージや「予定」をしている方は多いでしょう。

でも、なかなか授からない。半年、一年だっても妊娠しない。避妊していないのに。性交渉はしているんだけど。

そうなると、最近では比較的早い段階で婦人科や不妊専門クリニックで生殖機能の検査を受けるようになりましたが、その結果、自然妊娠が難しい、もしくはひとまず医療の力を借りましょう、というところからスタートするケースが多く、「皆」と同じように「自然」妊娠ができないのかもしれない、というのはすでに大きな心の負担、辛い気持ちになるものです。

治療そのものもの色々な辛さ

不妊治療も様々ありますが、どの治療にしても、辛いものです。
なぜか?
それは、医師や医療という第三者がとてもプライベートな生殖に関わるからです。

本来は夫婦、カップルだけのプライベートで大切な事柄なのに、
そこに第三者が介入してくる、というのは想像以上に苦痛なのです。
それは男性、女性でそれぞれ感じ方は違うのですが、
自然妊娠の場合には味わうことのない苦痛なのです。

夫婦で取り組んでるのに足並みがそろわない

子供を産めるのは女性しかいない、という事実があるため、
不妊治療においても女性の負担が9割あります。
子供が欲しい気持ちは男女で同じだとしても、
体の負担がこれほど極端だと、なかなか同じように治療に対して思うことは難しいでしょう。

それは頭ではわかっているのですが、気持ちとしては受け入れるのが難しいのもよくわかります。
このアンバランスは、どうにもならないのですが、
アンバランスながらも、男女の役割を客観的(体のつくりが違う)に、且つ主観的に(それぞれが子供が欲しいという思い)で
取りくむしかないのでしょうね。
不妊治療は男女でアンバランである、ということを受け入れることも大事、
ということです。

不妊治療中の気持ちの切り替え方

では、不妊治療中のどうしてもネガティブな、否定的な、悪いことばかり考えてしまう思考や気持ちをどう切り替えたらいいのでしょう?

自分だけの時間を確保する

ネガティブな思考や気持ちに囚われると、どんどんネガティブでマイナスの方に展開しがちです。それは、心が弱っているときほど、そうなります。

ですから、ネガティブな展開をとめるためには、元気な心が必要になります。
今回は大決心して取り組んだ体外受精で陰性の結果になったけど、確率を考えるとあと2,3回は移植しないと結果はでないんだよね、だから陰性の結果は落ち込んじゃうけど、次に向けてできることはしないとね、のように冷静な判断や気持ちの持ち直し、はエネルギーを必要とするので、心が元気でないと、なかなかできません。

心を元気にするためには、いろいろできることはありますが、まずは自分のための時間を確保することです。日々の生活で仕事や家事などに追われていると、自分のための時間が意外に少ないことがあります。あるいは、時間はあるけど、自分のための時間、という認識がなく、心を元気にする機会がもてていないこともあります。

自分のための時間、とはできれば楽しい、嬉しい、充実している、満たされている、というような気持ちになる時間です。それは人によって、TVをだらだら見る、ヨガのレッスンを受ける、図書館に行く、部屋を片付ける、カフェでお茶をするなどなど様々です。なんでもいいので、自分が楽しいと思う目的をもって自分の時間を使うことで、心は元気になり、その元気さ、余裕により、気持ちの切り替えを可能にしてほしいと思います。

悪い思考の連鎖を止めるためのストップや深呼吸

心はそこそこ元気でも、どうにもネガティブな思考、悪いことばかり想像する思考の連鎖がとまらないこともあるでしょう。それは、自身に不安が強い時が多いです。不妊治療中は多くの不安を抱えがちなので、負のスパイラル、のような思考になりがちです。

そんな時は、強制的に「ストップ」あるいは意識して深呼吸をして、思考のリセットができるといいですね。
ストップ、というのは本当に頭の中で「ストップ」「とまれ」と叫んで悪い思考を止めることです。そうはいってもすぐに止まるわけではないのですが、それでも自身の中でストップ!の掛け声をかけることができるのは、感情のコントロールにつながります。
また、深呼吸は(できれば腹式呼吸で)は心拍数のコントロールに繋がり、それが精神的な安定につながるという科学的データはあるのです。そのデータを元に、深呼吸してみよう!となれば、それだけでも「悪い」思考の連鎖を抑えられる可能性はでてきます。

とりあえず行動する!

私が認知行動療法を取り入れているのもあるのですが、人間は「明かる気持ちになろう」と思って明るい気持ちになるよりは「歯磨きをしよう」といって歯磨きするほうが簡単な生き物です。つまり、思うより、行動する方が簡単なのです。

ですから、気持ちを気持ちを切り替えたい、と思って気持ちを切りかえることに取り組むよりも、気持ちを切り替えるために、散歩にでかける、買い物にでかける、掃除をする、寝る、などの「行動」すると、気持ちの変化が伴う可能性がでてきます。

悶々の考えてしまう時はなんでもいいので行動してみよう!と思って行動できると何かしらの変化は期待できます。

一人で取り組むのが難しい時はサポート源も有効活用

気持ちは切り替えは難しいものです。

それが不妊治療に関われば、さらに難しい面もあるでしょう。
自分で、自分達夫婦で取り組めるのなら勿論それがベストですが、
どうしたらいいかわからない時もきっとあると思います。

そんな時はいろいろなサポート源を利用していただければと思います。
カウンセリングは勿論、鍼灸院、ヨガ、漢方相談、おしゃべり会などなど、
ネット環境が発達した今では比較的身近にサポート源はあるかと思います。
そういう行動も、気持ちの切り替えに役立ちます。

参考にしてみてくださいね。

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