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赤ちゃんを自然に授かりたいという気持ち。

目次

赤ちゃんを自然に授かりたい

こんにちは。西船橋にある、ガーベラ不妊相談室不妊ピア・カウンセラーの岡田です。

赤ちゃんが欲しい、
そう思った時、特にご自身の体に不安がなければ
不妊治療を想定している人はあまりいないと思います。

赤ちゃんが欲しい、男の子がいい、女の子がいい、夏生まれがいい、秋生まれがいい
30歳までには授かりたい

何回か排卵に合わせて性交渉を持てば、自然に授かるだろう。
そう、友人や同僚、他の誰かと同じように

そんな風に思うのは自然なことです。
私もその1人でした。
赤ちゃんが欲しい、そう願ってから2年タイミング療法に取り組みました。

赤ちゃんを自然に授かるためには

自然に授かるには、排卵のタイミングに合わせた性交渉を持つことが必要ですが
子どもを望むまでは排卵を意識していなかったり、
避妊をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしくは、セックスレスの状況にある方もいらっしゃるかもしれません。
私はそのどれにも当てはまりました。

でも私は元気だし、ちゃんと生理も来ているし
その気になればすぐできる、そんな風に思っていました。

皆さんはどうでしたか?

あれ?思うように妊娠できない?

前向きな気持ちで、希望を持って妊活を始めたものの、2ヶ月、3ヶ月経っても妊娠に至りません。
周りから見ればまだ2、3ヶ月でしょ?と思うかもしれませんが、
ざわざわするような気持ちを感じ始める人もいるのではないかと思います。

「あれ?思うように、思った時に妊娠できない?」

半年も経つと不安も出てくるかもしれません。
「私、もしかして不妊?」どこかで何となくそう思うものの、認めたくない葛藤や
指摘されることへの怖さもあるかもしれません。

もう1ヶ月頑張れはきっと妊娠できるはず…そう、今度こそ絶対。

自然に授かるために生じる夫婦の温度差

自然に赤ちゃんを授かりたい。

それは、宝くじで1億円当てたい、豪華船で世界1周したい
というような夢のような願いではなく、

ごくごく普通に、当たり前に目の前にあって叶うこと。
そう思って、妊活を始めるご夫婦が殆どでしょう…それなのに。

スタートは同じ気持ちだったはずなのに

女性は、毎月期待をしながら排卵から高温期を過ごします。
高温期には体温の高さや生理の開始予定日を数えてドキドキしながら過ごす人も多いかと思います。
ですから、生理が来た時の落胆はとても大きなものです。
「今月もまたダメだった」夫や親の「期待に応えられなかった」
それが積み重なって行くと、焦るような気持ちやプレッシャーも感じ始めていきます。

一方で男性は、この段階では「焦らなくてもいいじゃない」「そのうちできるって」という
よく言えばおおらかな、女性側とすると「もう少し真剣になってよ」という感じの方が
多いようです。私も、夫に「大丈夫だよ」「くよくよするのがよくないよ」
「次また頑張ろうよ~」などと言われ沸々と怒りが湧いたこともあります。

一緒に残念がってくれてもいいじゃない!

男性は生理も来ませんし、もしかしたらお腹に命が宿っているかもしれない
と日々体調を気にしたりすることもないわけで
直接「妊娠できなかった」と感じることができないのだから仕方ない、悪気はないと
思ってもイライラするものですよね。

「赤ちゃんが欲しい」初めのスタートは夫婦で同じ気持ちだったのに
今だってそう願っているだけのはずなのに、何で温度差を感じるんだろう…。
お互いにそう思い始めるご夫婦も多いです。

自然に授かるための不自然さ

先にも書きましたが、自然に授かるためには排卵に合わせたタイミングで性交渉を持つことが必要です。
でも、そのことを意識することで自然ではなくなることもあります。

妊活前の性交渉を思い出してみてください。時期や回数は大切でしたか?
お互いに触れることや、お互いの温度や気持ちを感じることが大切ではありませんでしたか?

時期や回数が優先される、目的とされる、性交渉は自然なのでしょうか?

私たち夫婦は、自然に授かるために、タイミング法、タイミング療法に取り組んだ時期に
夫婦仲が最悪になりました。

自然に赤ちゃんを授かるために、夫婦仲や心身が不自然な状況になることもあります。

まあ、妊活を考えるときにセックスレスに悩んでいたことがもう不自然だったような気もしますし、
その状況で自然妊娠を望むことも不自然だったのかもしれません。
でも、今の日本は世界でセックスレス第1位の国です。

同じように悩まれる方も多くいらっしゃいます。
確かに不自然かもしれない、でもそれでも自然を望んではいけないの?

自然に授かるという意味

自然に授かるということは、ご夫婦にとってどんな意味を持ちますか?
自然に授からない、ということはご夫婦にとってどんな意味ですか?

自然に授かるって何?

皆さんにとって自然に授かるってどう意味でしょうか?
治療中、私は「自然=医療の介在がない」ことだと思って
なるべく病院や薬に頼らないことを目指していましたが、
そのことで心身や夫婦仲は不自然な状態になりました。

振り返ってみると、
「自然=心身が自然な状態」ということが大切だったのかな、と感じます。
そして、自然に授からないことは悪いことでも劣っていることでもありません。

何故自然に授かりたいのか

ところでスタートに戻りますが、なんで自然に赤ちゃんを授かりたいんでしたっけ?

私はというと
「赤ちゃんは、病院で治療して授かるものではないですよね?
周りはみんな普通に自然に妊娠できてるんだから、私たちもそうですよね?」

「生理が来て、射精ができていたら自然にできるものですよね?」
突っ込みどころだらけですが、そんな風に思っていました。

だって、普通そういうものですよね?

「自然」=普通 「治療」=普通じゃない

というような感情があったように思います。
病院に行かないと授からないということに、女性として、男性として否定されるような
気持ちもありました。

でも、本当にそうでしょうか?

夫婦にとって大切なことは何でしょうか

ご夫婦にとって、子どもを授かりたいスタートは何だったでしょう?
「昔から子どもを持つのが夢だった」「お互いに血のつながった子どもが欲しいと思った」
「子育てをしてみたいと思った」「友人や同僚の妊娠に刺激された」
いろんなきっかけや想いがあると思います。

赤ちゃんを授かることで、お2人にとって大切なことはなんですか?
自然妊娠、自然に授かることは譲れない想いでしょうか?
妊娠しづらい原因をさぐり、医療のサポートを受けて授かることは
不自然なことなのでしょうか?

勿論、譲れないという方もいらっしゃるでしょうし、不自然だと考える人もいるでしょう。

でも、自然に授かることが立派で、
医療のサポートを受けて授かることは劣っているということではありません。

自然に授かりたいと思うのは、自然な妊活のスタート

妊活をスタートする時、自然に授かりたいと願うのは当然だと思います。
妊活の取り組み方は、ご夫婦のお気持ちを尊重することが大切です。高度治療を勧めるわけではありません。

ただ、女性不妊や男性不妊の原因は、風邪のように発熱や悪寒など目に見える形で現れるとは限りません。
事実、私は初診で子宮筋腫が見つかり、受診を先延ばししてきたことを後悔しました。

対処できる不妊の原因や、他の選択肢が後に分かった場合、皆さんはどう感じますか?

まとめ

タイミング法から高度治療まで経験した私からみなさんにお伝えしたいのは。

どのような取り組み方をするにせよ、
① まず、ご夫婦の詳しい検査を受ける。(できれば不妊治療専門病院が望ましい)
② 妊活にはどのような取り組みがあるか選択肢を調べ、正しい情報を夫婦で共有し
 メリット、デメリット、お互いの負担について検討する。
③ 大きな枠を作っておく。
例えば、「1年経ったら受診を検討する。」「〇歳になったら、もう一度お互いの気持ちを確認し合う」などです。

いかがですか?
どうか、
「ああしておけばよかった」「もっと早くこれを知っていたら」
そんな風に感じることが少しでもすくないようにしてほしいと思います。

言い出しづらい、ご夫婦だけで話すことが難しい場合、
ガーベラ不妊相談室では、ご夫婦と一緒に選択肢を考えていくお手伝いもしています。

お気軽にご相談ください。

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