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対面カウンセリングとオンラインカウンセリングは同じじゃない?

目次

対面カウンセリングとオンラインカウンセリングは同じではなく、むしろ違う方が多いのです

コロナの影響もあり、オンラインによるカウンセリングが増えたと思います。実際に会って話を伺うのと、オンラインでのカウンセリングはほとんど同じ、と考える方もいるようですが、実際はかなり違います

オンラインカウンセリングは電話カウンセリングに顔が見えるだけ

電話カウンセリングは以前からよくおこなわれていますし、今もあります。メリットしてはどこからでも利用できる利便性や、匿名で利用できることの気軽さや、カウンセリング料金も低めなので経済性もありますね。

オンラインカウンセリングは、これに顔がうつる程度のもので、ビデオ電話、という感じです。相手の顔は見える分、信頼性は高まり、匿名性は低くなりますが、他のメリットに関しては電話と変わりません。

対面カウンセリングは何が違うの?

では対面カウンセリングは何がオンラインと違うのか、と言いますと、①場所 ②時間 ③信頼性があげられます。

①場所:カウンセリングは守秘義務が「命」ですから、話している内容が他の人に漏れないような空間を確保する必要があります。また、その場所がカラオケボックス、ではなく、落ち着いて安心して話せる場所でなければいけません。その場所を用意し、そこにクライエント(相談者)が来ることにカウンセリングの意味がまずあります。

②時間:基本的には45分という時間が心理カウンセリングでは有効とされています。これは勿論電話やオンラインも同様ですが、対面で違うのは、この45分の前後、があるのです。電話やオンラインですと45分終われば、ぷちっと相手と切り離されます。いきなり、カウンセリングという非日常から、日常に戻されます。でも、対面であれば、45分のカウンセリングの前後にインターホンをならしたり、お手洗いにいったり、受付をしてお支払いをしたり、最後に挨拶をして扉をしめる、などの「作業」があります。これが実は大事で、これからカウンセリングを受けるんだ、これから日常に戻るんだ、という過程が心のためにも必要なのです。そういう意味でもカウンセリングルームに来る道のり、帰宅するみちのり、も大事な心の整理の時間となります。

③信頼性:これはオンラインであれば顔が見れるので、この人がカウンセラーなんだな、とわかると思いますが、画面だけでは本当に「本当の」カウンセラーかどうかはわからないこともあります。対面でカウンセリングルームにくれば、そこで働いているカウンセラー、あるいはカウンセリングルームをみれば書籍や家具の配置などを見れば、「本物」という信頼が高まります。その場でその人に会う、ということがとても大事な信頼性の素になるわけです。同時に、カウンセラーとしても目の前にクライエントがいれば、その人の服装や身振り、香りを含めた多くの情報を得ることでよりそのクライエントにとって有益なカウンセリングを行うことができます。

ざっくりと対面とオンラインの違いを説明しましたが、だからといって対面の方がいい、と言っているわけではないのです。それぞれの違いをしっかり理解したうえで、上手に必要に応じて利用していただければいいな、ということです。

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